僕が初めて組んだバンドは「Loaves
&
Fishes」という名前でした。
英和辞典をランダムに開いて指さした単語… まあ、よくある決め方、福音書の「パンと魚の奇跡」のことらしいのですが、そこまで深く考えてない中3の初秋。夏休みの自由研究で、シンセ3台を使ってオリジナル曲を発表したのがきっかけで、音楽談義で盛り上がれる仲間と一緒にバンドやろうぜってことになりまして。
時は1984年。
この年ロサンゼルス・オリンピックがありました。スポーツの祭典のエンターテインメント的な側面にスポットを当てた最初の大会だったように記憶しています。一番インパクトを受けたのは、オリンピックの「オフィシャル・サウンドトラック」が存在していたこと。そこで中3のガキどもは考えました。「秋の体育大会のオフィシャル・サウンドトラックを作ろう」。全部で9曲ほど書き下ろしたので、一気にレコーディングしてしまおうという無謀な計画で、その通り頓挫するのですが、かろうじて録音できた1曲半ぶんの音源は、一応今でも保管しています。
高校生になって本格的にバンド活動を始めます。
最初のライブは9月あたまの学園祭でした。メンバーが持ち寄ったジャンルごちゃ混ぜ全7曲。結成半年の高1初ライブで7曲演奏 …これは今の高校生に自慢したい。
以降はあまり一般ウケしない、高校生ウケしない選曲とオリジナル曲を演奏していたもんで、学校内で大きく話題になることもなく、当初の予定通り高2の秋で活動終了します。
最後のライブから長い時間が流れて、過ぎちゃったけれど、30周年記念セッションなんてどうだろうと無責任に思いつき胸の内を明かしたら、意外にもOKが返ってきたので、消息が確認できたオリジナルメンバーと、この3月にセッションをします。バンドにゆかりのある先輩・同窓生も集まってもらえるようで、ワクワクがおさまりません。あれから楽器を触っていないという仲間の悲痛な叫びが、連日LINEから聞こえてきます。
これはパン屋かw